Sustty編集部がお届けするSDGs情報です。
SDGsとの違いがよく分からないから、そこのところを知りたい。
こんな疑問に答えます。
この記事を書く私は、社会人になってからSDGs関連、環境関連の活動を続けている社会活動家です。
サステナブルへの意識は、未来にわたって人間が地球と調和して生きていくために必要な考えです。
本記事は「【基本】サステナブルとは?SDGsとの関係と違いを紹介!」について紹介します。
サステナブルへの理解を通して、持続的な社会に向けた理解を深めてもらえたら嬉しいです。
目次
サステナブルとは?SDGsとの関係を知る前に知るべきこと
始めに「サステナブル」の意味について紹介します。
「サステナブル」とは
サステナブルとは「持続可能な」という意味です。
サステナブルは英語の「Sustainable」に由来します。「Sustainable」は「sustain(持続する)」と「able(〜できる)」からなる言葉で「持続できる=持続可能な」という意味合いになります。
現在、世界の人たちが共通の目標として取り組み始めているのが「サステナブル(Sustainable)な社会(=持続可能な社会)」の実現です。
持続可能な社会とは
「サステナブル=持続可能な」と言われても「持続可能」の意味がわからない、、、
というのが普通ですよね。日本語で「持続可能」をうまく説明するのは難しいです。
サステナブルへの考えは古くから知られていましたが、世界的に認識されたのは国連が取りまとめた内容で、当時、次のように決められました。
持続可能な開発とは?
持続可能な開発とは、「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」と定義される。
(簡単に言うと、今も満足して幸せに暮らせて、それが未来にわたって続けられるような開発、ということです)
また、目指すべき「持続可能な社会」は次のように話されています。
人々と地球のために、
・包摂的で(全体を包み込み、)
・持続可能な(ずっと続くことができ、)
・レジリエント(強くて丈夫)
な社会・未来
また、包摂的(全体を含み込む)というわかりづらい言葉が出てきましたが、何を全体かというと「経済成長・社会的包摂・環境保全」の3つが挙げられていて、これらの調和をはかることが必要だと言われています。
なぜ3つも考える必要があるのかというと、たとえば、
・経済成長(お金稼ぎの成長)だけでは、人権が無視されたり、環境にダメージを与えるかもしれません。
・社会的包摂だけを考えても、環境汚染を促進してしまうかもしれません。
・環境を守ることだけ考えると、経済が止まってしまうかもしれません。
以上のことから、これら3つのバランスを考え、それぞれが調和する形で「サステナブルな(持続可能な)」社会をつくっていくことが求められています。
サステナブルとSDGsの関係
サステナブルとSDGsの関係について紹介します。
「サステナブル」は変わり続ける
はじめに注意すべきは『「サステナブル」を考える要素は日々変わり続ける』ということです。
上でも紹介したように、サステナブルな社会とは「経済成長・社会的包摂・環境保全」の3つの調和が必要になりますが、具体的に、
・何が経済成長で、
・何が社会的包摂で、
・何が環境か、
ということは科学技術や人間の認識によって変わります。実際、過去からも世界的に取り組まれてきた「持続可能な社会の実現に向けた、持続可能な開発目標」の内容は定期的に内容が見直され、項目が増えたり、範囲が広がったり、より小さくなったりさまざまです。
その理由は、時間が経つにつれて、持続性を考える上で問題になる新しい社会課題が生じることもあり、その時に応じて問題を見極め、持続性のために考えていくことが求められるからです。
SDGsとサステナブルの位置付け
では、サステナブルにおけるSDGsの位置付けについて紹介します。
複雑な「サステナブル」ですが、サステナブルな社会を実現するために、世界的に認識されている最新の持続可能な開発目標が『SDGs』になります。
SDGsは2015年に国連で採択され、17の目標から構成されおり、今現在として考えられる「経済成長・社会的包摂・環境保全」をできるだけ網羅した形で細分化された内容です。
SDGsの1つ前の持続的な開発目標である「MDGs」は『貧困』などの限定された社会課題を対象としていたのに対し、SDGsでは先進国も含むすべての国の「経済成長・社会的包摂・環境保全」の広範な課題の解決を対象としているのことが特徴です。
✔︎サステナブルな世界的な取組みの歴史
1972年 「成長の限界」を発表
1987年 「持続可能な開発」の概念を提唱
2000年 MDGsが世界で締結
2015年 SDGsが世界で締結 ←ここ
サステナブルとSDGsの関係
サステナブルの構成要素を現在考えられる「社会的包摂(≒社会的な影響)・経済成長(≒経済的な影響)・環境保全(≒環境への影響)」の3つにしたとき、SDGsの各番がどこに対応するのかをまとめた図を示します。まとめると、
社会的な影響を与えるのが、SDGsの1、2、3、4、5、6、7、11、16。
経済的な影響を与えるのが、SDGsの8、9、10、12、17。
環境への影響を与えるのが、SDGsの13、14、15。
つまり、「サステナブルな世の中を実現する」ということをSDGs的に具体的に表現すると、例えば次のようになります。
『サステナブルな世の中を実現するとは、
社会的課題ではSDGsの1、2、3、4、5、6、7、11、16を達成し、
経済的課題ではSDGsの8、9、10、12、17を達成し、
環境的課題ではSDGsの13、14、15を達成する、
ということが必要です』
現在も「リミット」に近づいている
サステナブルな未来に向けて動き始めている世界ですが、その行動は、人間が壊している量に対して十分でなく、良くない方向に進み続けてしまっています。
サステナブルな取組みのリミットの指標には大きく2つが挙げられます。
✔︎サステナブルな取組みへのリミット
①クライメットクロック:気候変動に対応
②世界終末時計:核兵器リスクに対応
①クライメットクロック:気候変動に対応
参照:Forbes
「Climate Clock」とは、1.5度の気温上昇を防ぐために残された時間をカウントダウン形式で示す気候時計で、気候変動に対するアクションを促すための特殊な時計です。
2020年9月にニューヨークで初めて設置され、以降グラスゴー、ソウルなどに設置され、日本でも注目され、2022年現在、渋谷を始め、各所で設置が始めっています。
気候変動の問題の1つである温暖化は、1.5度の温度上昇を境に、それ以上に温暖化が進むと地球に壊滅的な影響を与えることが高くなることが報告されており、世界的には温暖化を1.5℃以下に留めることが1つの大きな目標になっています。
一方、世界の現状の対応では、温暖化の原因を取り除くには十分ではなく、年々、1.5℃を超えてしまうであろう残りの時間(=クライメットクロック)の時間は切羽詰まってきています。
2022年現在では、1.5℃上昇までの残り時間は「7年41日9時間21分」。
今も刻一刻と残り時間は減少を続けています。なお現在の残り時間はこちらから確認できます。
残り時間は、人々の投資、行動によって変更されていきます。日々のアクションを行い、クライメットクロックが0にならないために出来ることを考えていきましょう。
②世界終末時計:核兵器リスクに対応
参照:BBC
世界終末時計は, 米国の原子力科学者会報(Bulletin of the Atomic Scientists)が定期的に発表しているもので ,核戦争などによる人類の終末を午前0時とし,その終末までの残り時間を「あと何秒(分)」という形で示されています。
2022年の世界終末時計は、人類の終末まで「残り100秒」と発表されました。2021年から最短時間になりました。
2022年の発表では「核兵器,パンデミック,気候変動,生物学的脅威,人工知能や近年急速に拡散される偽情報など,地球を脅かす新たな課題は山積している」と言い,中でも「核戦争が起これば,他のどんな問題もどうでもよくなってしまう」と指摘しています。
時計の針は世界情勢によって進んだり、戻ったりします。核の問題に積極的に向き合い、意見を述べ、周りと考えることで、持続可能な未来に繋げていく機会にしましょう。
サステナブルな未来のためにSDGsに取り組もう!
地球を愛そう、人類を愛そう、社会を愛そう
宇宙なう pic.twitter.com/A9vnUZTKJ5
— 前澤友作 (@yousuck2020) December 9, 2021
世界中の偉い人たちが宇宙に行って、宇宙から地球を見ながら国際会議みたいなことしたら、地球上はもっともっと優しくなると思った。平和になると思った。
— 前澤友作 (@yousuck2020) December 21, 2021
Happy #Earthday to you all! #地球の日 おめでとう! pic.twitter.com/HaKhWTX2oF
— NOGUCHI, Soichi 野口 聡一(のぐち そういち) (@Astro_Soichi) April 22, 2021
今、目の前の生活だけに目を向けていると、日本はとても恵まれているので、世界で起こっているサステナビリティの問題を感じないかもしれません。
けど、人間みな、同じ地球を共有して生きています。そして、それは今だけなく、今後の世代も同じです。
世界で起きていることに興味をもち、問題を知り、サステナブルな世の中について、少しでも前進していきましょう。
本記事は「【基本】サステナブルとは?SDGsとの関係と違いを紹介!」について紹介しました。
サステナブルについての理解が深まり、未来に向けて考えるキッカケになれていたら嬉しいです。
また、当サイト内では、SDGsに関するさまざまな情報を発信しているので、持続可能な未来づくりに貢献したい場合にはぜひご参照ください!
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持続可能な未来の実現できる情報を発信しています。
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・気候変動の影響は?
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2020年台は、今後の地球の持続性における分水嶺であり、この数年のアクションの変化が、今後の地球の住みやすさに劇的な変化をもたらします。
SDGs・気候変動・環境問題などを参考に「持続可能な社会」の参考にして頂けたら嬉しいです。