【最新】SDGsランキング第4位のドイツの取り組みとサステナブルな取り組みへのヒント

Sustty編集部がお届けするSDGs情報です。

マリモっち
世界でSDGsが進んでいる国はどこなんだろう?
参考になることはないかな?

こんな疑問に答えます。

この記事を書く私は、サステナブルに興味がある研究開発者です。アメリカやヨーロッパの方と仕事をする機会もありますが、異なる背景や文化そして考え方から、なるほどと思ったり、それはどうだろうと思う事が多々あります。

今回はSDGs世界ランキング第4位のドイツに関して、その特徴と取り組みを紹介していきます。

世界のSDGs先進国はどのような事をしているのか知ることで、私たちの生活に生かせることもあるかも知れません。

まず、2021年におけるSDGsの世界ランキングトップ5は以下の通りです。

✔︎SDGsの世界ランキングトップ5(2021年時)

1位:フィンランド(85.9ポイント)
2位: スウェーデン(85.6ポイント)
3位: デンマーク(84.9ポイント)
4位: ドイツ(82.5ポイント)
5位: ベルギー(82.2ポイント)

ランキング国の簡単な紹介を次の記事でまとめていますのでぜひチェックしてみてください。

関連記事:【最新】SDGs世界ランキングトップ5と参考になるサステナブルな取り組み内容

本記事では、SDGsランキング第4位のドイツに関して、その概要と取り組み内容を紹介していきます。SDGs目標達成に向けて一人一人ができることを知り、今日からの取り組みに繋げてもらえたら嬉しいです。

 

ドイツのSDGsの取り組みに注目する理由

ドイツのSDGsの取り組みに注目する理由は「SDGsの世界ランキング」で第3位(2021年時)であり、とても優秀なサステナブル活動を実践できているからです。まずSDGsの内容に関しておさらいしておきます。

 

SDGsとは?

SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴールに分かれていて偏りなく「持続性」を推進できるように作れています。

またSDGsは、17のゴールを達成するために細かく決められてた169のターゲットからも構成されています。

詳細については次の記事で紹介します。

関連記事:【完全ガイド】SDGsとは?初心者のための分かりやすい網羅書

 

SDGsランキングとは?その概要と評価する項目

ドイツ最大財団のベルテルスマン財団と持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)は、2016年から年に一度SDGs達成状況を分析したレポート「Sustainable Development Report」を発行しています。

SDGsの進捗状況に関して総合的な評価が行われ、各SDGs項目が何%進捗しているか示されています。また、前回からの変化や目標達成に向けて進捗が順調かどうかも評価されています。

評価シートの一例として日本のスコアは以下のようになります。ここで、緑はSDGsのターゲットを達成済み、黄色が課題が残る状況、オレンジが多くの課題が残る状況、赤が後退している状況を意味しています。

日本では、教育(SDGs9)、産業と技術(SDGs9)、平和と公平性(SDGs16)が進んでると評価されていることが分かります。

一方で、ジェンダー平等(SDGs5)、気候変動(SDGs13)、海の豊かさ(SDGs14)、陸の豊かさ(SDGs15)、そしてパートナーシップ(SDGs17)に特に課題があります。

参考:Sustainable Development Report

日本のSDGsスコアに関しては下記の記事で詳細を取り上げていますので、良かったらご覧ください。

 

では、次の章で世界ランキングでトップであるドイツの特徴や取り組みを紹介していきます。

 

ランキング4位ドイツのSDGsの取り組み

第4位ドイツのSDGs概要

2021年にSDGsランキング第4位に見事輝いたのは、中央ヨーロッパ西部にある連邦共和制国家で、首都はベルリンになります。

SDGsランキングの上位3カ国がいずれも北欧の国々であり、北欧以外からのランクインではトップになります。

ドイツはアルプスの少女ハイジの舞台としても描かれている国であり、クララの実家がドイツになります。ハイジがスイスからドイツに行くことで、二人は出会いました。

ドイツの人口は8400万人ほどで、その他の上位国、フィンランド(553万人)、スウェーデン(1035万人)、デンマーク(583万人)と比較しても、多くの人口を抱えた国であり、人口的な環境では日本に近い国でもあります。

ドイツ経済の規模は、対米ドル名目為替レートによって計算される米ドル建て名目GDP(MERベースGDP)が世界第4位である経済大国です。また、技術及び産業分野における世界的なリーダーとして、世界第3位の輸出国かつ世界第3位の輸入国でもあります。

国際連合、欧州評議会、NATO、G7、G20、OECDの主要なメンバーでもあり、欧州の大国「ビッグ4」や列強の一国に数えらます。

また、アメリカ合衆国に次ぎ、ドイツは世界第2位の移住地でもあり、ダイバーシティに富みやすい環境でもあります。

ドイツのSDGs評価パネル(2022)を見てみると、昨年からの改善で比較した場合(矢印の向きをチェックすると)、ほとんどの項目が改善(↑または↗︎)されていて、改善傾向的にSDGsの取り組みがなされていることが分かります。

 

では、ドイツにおける具体的な取り組みを見ていきましょう。

 

【取り組み1】オーガニック品の利用率ーGrüne Knopf(緑のボタン)ー

参照:ドイツ連邦開発省

Grüne Knopf(緑のボタン)」は2019年から始まったドイツ政府公認の「洋服タグ」で、人権が尊重された安全な環境で生産された商品を示すものです。

自然環境やフェアな生産工程に配慮した「フェアファッション」への関心が社会的に高まる中、フェアファッションと認定された衣料品に対して「緑のボタン(Grüner Knopf)」表示を導入することをドイツ連邦開発省が発表しました。

ではなぜフェアファッションが必要なのか?次の動画をご覧下さい。

動画は、Tシャツを2ユーロ(270円程度)で買える自動販売機ですが、購入の際に「製品が出来上がるまでのプロセス映像」を見えることができます。

NPOのFashion Revolutionが、2013年の同日にバングラデシュで起きた縫製工場「ラナ・プラザ」ビル崩壊事故の過ちを忘れないように祈念して、ドイツのベルリンの街角に設置しました。

先進国で衣料品が驚くほど安価で購入できる裏には、その生産を行う途上国での劣悪な労働環境や、効率を上げるために必要以上に使用される化学物質の存在がある場合もあります。それに対し、「Grüne Knopf(緑のボタン)」では製造者が労働者の人権を守り、社会や環境に対して責任を負っていることを示しており、これからの洋服選びの基準になるかも知れません。

「緑のボタン」表示を使用することができる企業は、社会性および環境保護の観点から定められた46項目の基準を満たしている必要があり、その中には、

・児童労働や強制労働を禁止しているか?

・労働者に最低賃金は支払われているか?

・危険な化学物質は使用されていないか?

などが含まれており、平等性や環境性、安全性などが考慮されていることが分かります。

2019年に導入が開始され、2020年にはドイツ国内での認知度は20%を超え、着々と広がりを見せています。

 

【取り組み2】物を貸し合う活動ーPumpipumpeー

Pumpipumpeは、近所で持っている物を貸し合う活動です。

例えば自転車を貸せる場合、自転車の描いてあるステッカーを自治体からもらい、家のポストに貼っておく。

頻繁に使わないけれど、使ってみたいというときに、スイスとドイツで利用されている「Pumpipumpe」というシステムがおすすめです。

ウェブサイトからステッカーセットを注文し、自分の家にある貸出可能なグッズが描かれたステッカーを郵便ポストに貼っておくだけ。

ステッカーの種類は、自転車の空気入れやミシン、ディスコのミラーボールなど多岐にわたり、ご近所同士の気軽な貸し借りを手助けします。無駄を減らすことは、「人との交流」という新たな楽しみへと繋がっています。

参考:Pumpipumpe

日本語ではありませんが、動画でも意味合いが伝わりますので、ぜひイメージを。

【取り組み3】廃棄食品だけを売るお店ーSirPlusー

廃棄食品だけを売るお店「SirPlus」。

賞味期限ギリギリのものだけでなく、製造ラインから外された食品、輸送時に傷がついた缶詰、規格外の野菜など、まだまだ食べられる食品が格安の値段で店頭に並びます。

業務用スーパーの大手「Metro」やビオスーパー大手「BIO COMPANY」をはじめ、700以上もの小売業者や生産業者と契約し、賞味期限切れ間近、もしくは期限切れでも十分に食べられるものを定価の30~70%割引で販売しています。

創業者の1人、ラファエル・フェルマーさんは、フードシェアリングの活動家としても有名で、現金収入を得ず、廃棄された食品や規格外で出荷できない野菜・果物などを回収して暮らす生活を5年間続けてきたという強者です。

 

ドイツは、年間260万tもの食品廃棄物を排出しているという深刻な問題を抱えており、社会問題化するフードロスの解決に取り組む視点から、スタートアップとして始まった「SIRPLUS(サープラス)」。

現在は、全6店舗を展開しており、日本からの購入も可能。購入金額が一定値段を超えると送料も無料になります。

創業者のラファエル・フェルマーさんの言葉を引用します。

「将来的には、ドイツだけでなく世界的な問題となっているフードロスをなくすために、私たちの活動を世界に広げる必要があると思っています。

これは大きな夢であり、壮大な計画ですが、(廃棄される)食品を救い、安全で安い食品を提供できれば、多くの人を救うことにもなるのです。

そのため、私たちはこれからも店舗を増やしながら、この活動を続けていくことが使命だと思っています」

 

【取り組み4】無買日の設定ーKauf-nix-Tagー

参照:Wiki

「Kauf-nix-Tag(無買日 むばいび)」とは、カナダのアーティストらによって1992年に始められた活動で、1年に1度、不要なものを買わずに消費について考え、代わりに友人や家族と時間を分かち合おうという記念日です。

無買にはあらゆるものが含まれます。

・パン屋から持ち帰る簡単なコーヒー

・売り出しのデパートのズボン

・クリスマスマーケットでの夕方のグリューワイン

無買日をサポートしたい場合は、記念日にあらゆる購買をしません。

消費に対する行動を、ショッピングへの過熱とし、それに対する抗議として、 ドイツの11月の最後土曜日は、ショッピングの狂気から少し休憩することになっています。

STOP SHOPPING

START LIVING

BUY NOTHING

購入をやめよう

生きることを始めよう

何も買わない

アメリカやカナダでは11月の感謝祭の翌日の金曜日、日本や欧州などでは11月の最終土曜日が開催日として設定されています。

 

ドイツのSDGsの取り組みからの参考ポイント

改めて、ドイツの取り組みを通して参考になるポイントをまとめます。

✔︎ドイツのSDGsの取り組みまとめ

  • 商品を選ぶ際に生産環境を考慮したラベルはないか?
  • 地域や学校などでものを貸し合う仕組みはないか?
  • 廃棄食品を上手く利用する方法はないか?
  • 消費しなくても良い方法はないか?

まとめ:ドイツのSDGsの取り組みを参考にしてアクションを始めよう!

本記事は「【最新】SDGsランキング第4位のドイツの取り組みとサステナブルな取り組みへのヒント」について紹介しました。

改めて、ドイツのSDGsの取り組み・ポイントをまとめます。

✔︎ドイツのSDGsの取り組み

【取り組み1】オーガニックの利用率ーGrüne Knopf(緑のボタン)ー

【取り組み2】物を貸し合う活動ーPumpipumpeー

【取り組み3】廃棄食品だけを売るお店ーSirPlusー

【取り組み4】無買日の設定ーKauf-nix-Tagー

上記のポイントを踏まえて、もう一度のドイツの概要や取り組みを見てみると、なるほどと参考になったり、さらに興味をもったりする取り組みもあったかもしれません。

まずは自分の興味があることから、サステナブルに向けた最初の一歩を踏み出してみることが大切です。

 

SDGsを知り、共有することでSDGsの達成が近づきます

本記事では「世界で最もSDGsが進んでいる国」の事例を紹介しました。

先進的な取り組むを知ることで、自国のSDGsを強化することができるようになりますが、実はこの「知る」こと自体もSDGs に関連してきます。

。SDGsは世界的な取り組みのため、1人が取り組むだけでなく、周りを巻き込みながら、良いモノを取り入れて、進んでいない部分を強化していくことが大切です。

進んだSDGsの取り組みを幅広く知り、自分の生活をもっとサステナブルに変えていけたら嬉しいですね。

関連記事:SDGs17とは?繋がりの問題と「パートナーシップで目標を達成しよう」のための目標

 

SDGs達成に向けて私たちにできること

このほか、SDGsに特化したSNS「Sustty」では、様々なSDGsアクションの具体例を紹介しています。

https://sustty.com

1人1人の影響は小さいかもしれませんが、みんなが取り組むと「チリも積もれば山となる」で、大きな影響になります。

ぜひこれらの活動を参考に、世界を持続可能にしていきましょう!

また、Sustty-noteのサイトでは、SDGsに関わる様々な情報を掲載しています。宜しければぜひご参考にしてください。

>【完全ガイド】SDGsとは

 

おすすめの記事