Sustty編集部がお届けするSDGs情報です。
もう、本当に家事がツラいし、、、少し楽になる方法はないかなあ?
こんな疑問に答えます。
この記事を書く私は、サステナブルに興味がある研究開発者です。地球の持続可能性を高めるために頑張りたいと思いますが、一方で家事をおろそかにしないように、なにか効率的な方法はないかなと日々苦闘しています。
今回は、家事を楽にする方法として下記を紹介します。
✔︎家事を楽にする方法
① 見つけやすく、動きやすく、考えやすく
② 便利家電を使って家事を効率化
③ 代行サービスを使って家事を軽減
④ 家事の思い込みを減らす
でも、SDGsと家事は関係あるの?と思う方もいらっしゃると思います。
そこで本記事では、背景としてSDGsと家事の関係や背景などを含めて「【時間できます】家事がツラい、、、SDGsから考える家事を楽にするおすすめの方法」について紹介します。目標達成に向けて一人一人ができることを知り、今日からの取り組みに繋げてもらえたら嬉しいです。
目次
家事がつらい、、、持続可能な開発目標SDGsと家事の関係
SDGsとは?
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴールに分かれていて偏りなく「持続性」を推進できるように作れています。SDGsとは「働きがいも 経済成長も」というキャッチフレーズのもと、すべての人が働きがいと十分な収入のある仕事につき、持続可能な経済成長を進めることを目標としています。
SDGsは、17のゴールに分けられており、それぞれのゴールを達成するために細かく決められてた169のターゲットから構成されています。
詳細については次の記事で紹介します。
関連記事:【完全ガイド】SDGsとは?初心者のための分かりやすい網羅書
SDGsを達成するための変化は一人ひとりから始まります。私たちが日常生活ですごく簡単に取り入れられる行動が広がり、みんなが実践すれば、SDGsの貢献にむかっていくことができます。
家事とSDGsの関係は?
SDGsと家事には関りがあります。
✔︎SDGsと家事の特に強い関係
・SDGs8(仕事)との関わり
・SDGs5(男女平等)との関わり
・SDGs4(教育)との関わり
・SDGs12(生産・消費)との関わり
・SDGs7(エネルギー)との関わり
SDGs8(仕事)との関わり
家事は多くの人の生活に欠かせない大切な仕事です。そのためSDGs8(働きがいも経済成長も)に直接かかわってきます。
家事自体が仕事として捉えることもできますし、家事を行い、生活の基盤がしっかりとしているからこそ、働きがいを感じ、成長ある仕事に繋げることができます。
SDGs5(男女平等)との関わり
また、SDGs5「ジェンダー平等を実現しよう」は、今の世界において多くの人が声をあげ、世界で取り組まれている課題の中には家庭における家事や育児、介護などの労働も大きく関わります。
実際、SDGs5のターゲットには「無報酬の育児・介護や家事労働」というものがあります。
しかしながら、多くの地域て、家事や育児は女性がするものという偏った考えが一般化していました。日本でも、男性が1日に家事・育児などに費やす時間は平均1時間23分で、ほかの先進国と比較すると、大幅に少ないと言えます。反対に、女性が費やす時間は他国よりかなり長い7時間34分です。(出典:総務省「社会生活基本調査」(平成28年)
そういったなかで、男性や女性という垣根はなくどちらも平等に労働に参加できる世界を目指すためには、家事や育児にどう向き合っていくかというのは重要なことになってきます。
SDGs5詳しくはこちらに記事で紹介しています。
SDGs4(教育)との関わり
また、家事の時間を短縮できれば、浮いた時間は自分の自由時間や自己学習、さらに他の生産的な活動に充てることもできます。この場合はSDGs4(教育)やSDGs8(働きがいも経済成長も)にも貢献していきます。
SDGs12(生産・消費)との関わり
また、家事を短くし、時間ができると、たとえば家庭菜園などで食べ物ができると、食の生産を感じ、学び、余分な食材の購入も減らすキッカケにすることができます。また、時間ができることで各種資源のリサイクル等への時間も捻出できるようになります。
SDGs7(エネルギー)との関わり
家庭菜園やリサイクル等で、消費の量が得ると、生活品購入のための移動を減らせるためにエネルギー問題の低減にも寄与します。
では、具体的にどのようなことをすれば家事の負担自体をへらすことが出来るのでしょうか?本記事では4つのポイントを紹介したいと思います。
SDGsから考える|ツラい家事を楽にするポイント①見つけやすく、動きやすく、考えやすく
家事を楽にするしSDGs貢献も増やしていく1つ目のポイントは家事は短く、省き、効率を上げようということです。ここで、家事の効率を考えています。
家事の効率=(家事によって生み出された効果)/(家事に費やした時間と体力)
そのため、以下に時間や体力を掛けずに、家事の効果を上げていくかが重要になります。そしてこの家事の効果とは一人一人の価値観や境遇で変わってきます。
時間を短くする総じて言えることは、なるべく無駄な工程を省こうということです。そのために見つけやすく、動きやすく、考えやすいようにするのが大切です。例えば、実践例としては、
見つけやすく:
- 収納にはラベルを貼る
- 収納は立てることを意識
- テーマカラーを決める
- いらなくなったものは寄付をする
動きやすく:
- 掃除はためず作業しているところのみ
- 使っている間に掃除をする
- おかずは残り物をフル活用
- 家事道具はコードレスを選ぶ
- 調理しやすい食材を選ぶ
- 同じものを同じ場所に干す
- ハンガーのまま収納する
考えやすく:
・家事の担当者を決める
・献立は曜日で決める
・服装は曜日で決める
SDGsから考える|ツラい家事を楽にするポイント② 便利家電を使って家事を効率化
家事の負担を減らしたいという消費者にニーズ併せて、企業側の開発努力もなされてきました。最近は乾燥機付き洗濯機やお掃除ロボットなど、便利な家電が増えています。このような最新テクノロジーを利用して、家事にかける時間を減らしたりすることができます。新しい家電を購入する場合には、費用がかかりますが、家事の負担が減る長期的なメリットを考えれば、コストパフォーマンスが高い可能性があります。また、便利なものを長く使うことで、不必要なごみの削減にもつながっていきます。
例えば、以下のようなものが挙げられます。
- コードレス掃除機
- お掃除ロボット
- 乾燥機付き洗濯機
- リンゴ切り器
- スチームケース
- 食器洗浄乾燥機
- ディスポーザー
- 電気調理器
この他にも、たくさんの便利グッズや家具が販売されています。是非、一度なにか効率を上げるものがないかなと考えてみましょう。
SDGsから考える|ツラい家事を楽にするポイント③ 代行サービスを使って家事を軽減
最後に、仕事が忙しかったりお子様の育児や送迎があったりする場合には、家事代行サービスを使ってみることも考えられます。核家族の割合が大幅に増えた昨今、家事を手伝ってもらうことも難しくなりつつあります。
そのため、家事をサービスとしてやってもらうケースも出てきています。その利用にも費用がかかりますが、総合的に考えて、何が一番適しているか、考えていきたいものです。
SDGsから考える|ツラい家事を楽にするポイント④家事の思い込みを減らす
SDGsから考えるツラい家事を楽にするポイントの④は「家事の思い込みを減らす」ことです。
なぜこんなにも家事がツラいの?私だけ?→いや、世界はもっと。
もし1日の中で1時間でも「まったく家事がない時間」ができたら、気持ち的に、ゆったりと過ごすことができそうですよね。
それでも、家にいるとやることでパツパツで、全く時間が取れない!というのが現状だと思います。ではなぜ、日本においてこんなにも家事に対する悲鳴が多いのでしょうか。
世界における「家庭における家事+育児の合計時間」を比較すると次のようになります。なお、参考までに2021年におけるSDGsのランクも付します。
✔︎世帯内での家事・育児の時間
国 | 家事の 時間 |
育児の 時間 |
家事+育児の 時間 |
SDGs ランク |
スウェーデン | 5:33 | 3:17 | 8:50 | 2位 |
ノルウェー | 5:08 | 3:30 | 8:38 | 7位 |
ドイツ | 5:54 | 3:17 | 9:11 | 4位 |
フランス | 5:42 | 2:37 | 8:19 | 8位 |
イギリス | 5:41 | 3:38 | 9:19 | 17位 |
日本 | 4:23 | 4:34 | 8:57 | 18位 |
特に、家事の時間に注目すると、日本は各国の中でダントツで時間が「家事の時間」が少なく、4時間台(4時間23分)と言うことがわかります。そのため、各国と比べると家事の効率化やスリム化はできています。
一方で、育児の時間を比較すると、日本は唯一の4時間台。上記の中で最も短いフランスと比較すると、育児に充てる時間は1日で2時間もの差が生じます。
つまり、日本の特徴として、各国と比較から分かることは「日本は、家事は効率化できている一方、育児に多くの時間をかけていて時間がないように感じる」と言うことです。
また、1つの世帯の中での女性、男性が担う家事・育児の割合を比較すると次のようになります。
✔︎家事時間の世帯内での男女比
国 | 女性割合 | 男性割合 | SDGs ランク |
スウェーデン | 59.8% | 40.2% | 2位 |
ノルウェー | 66.0% | 34.0% | 7位 |
ドイツ | 63.7% | 36.3% | 4位 |
フランス | 70.1% | 29.9% | 8位 |
イギリス | 70.4% | 29.6% | 17位 |
日本 | 91.1% | 8.9% | 18位 |
上のとおり、日本では女性の担う家事の割合が多すぎで、日本のみ90%を超え、その他の国は70%以下程度に留まっています。
つまり、家事を家庭内で分担することが、日本においては「家事における時間のなさ」を解消するのに効果的、と言うことがわかります。
思い込みを減らすポイント
上のとおり、日本では「①育児に時間を充てすぎる」「②女性の家事負担率が高すぎる」ため、この点の思い込みを減らしていきましょう。
①育児時間低減:ベビーシッター利用:1時間の自分の時間をつくる
日本は各国と比べて育児の時間がおよそ1時間ほど長いです。特に差の大きいフランスとは2時間もの育児時間の差があります。たとえばフランスは、ベビーシッター制度として「nounou(ヌヌ)さん」と言うものがあり、古い情報ですが、2005年のフランスでは、保育園の利用者25万人に対し、ヌヌさんの利用者50万人と、保育園の2.5倍も利用されています。
日本では、保育園を使用している人が多くいるかと思いますが、ベビーシッター制度を利用しているのはまだまだ下火。一方、日本においても保育資格を有するベビーシッターを紹介するサービスが登場しつつあるので、これを機にご検討を。
②家事時間分散:男性比率の向上:1時間の自分の時間をつくる
ついで大きな問題は、女性の家事負担率の多さ。では、男性はなぜ家事をしないのか?2021年のアンケート結果は次のとおりです。
1位:他のことを優先する(50%)
2位:パートナーの家事レベルが高い(48.2%)
3位:家事が好きでない(46.8%)
4位:パートナーが一人でこなしてしまう(46.3%)
5位:パートナーの満足するレベルで出来ない(43.6%)
6位:家事をする時間がない(43.1%)
7位:家事が苦手(41,7%)
8位:体力、気力がない(39.9%)
9位:何がどこにあるか分からない(39.9%)
10位:キチンとこなせるか自信がない(39%)
参照:OVO
このうち、家事をしている側(一般的に女性側)の要因として挙げられているのを太字で書いているので、この点を解消することによって、女性側のアクションから、男性の家事参加率を高めることができる可能性があります。
2位:パートナーの家事レベルが高い(48.2%)
→普段の自分の家事レベルを下げる(大雑把にする)
4位:パートナーが一人でこなしてしまう(46.3%)
→全くやらない点をつくる
5位:パートナーの満足するレベルで出来ない(43.6%)
→家事にレベルを求めない
9位:何がどこにあるか分からない(39.9%)
→見える化、共通化を心がけ、整理整頓をしすぎない(収納しすぎない・収納量、収納物、収納種類が多い場合は減らす)
「なぜ家事をさせるために、こっちが気を使わないといけないのか?」と感じることもあるかと思いますが、少し対策することで、毎日の家事の分担量を軽減したい場合には、ぜひご検討を。
そのほかSDGs達成に向けた私たちにできること
このほか、SDGsに特化したSNS「Sustty」では、様々なSDGsの具体例を紹介しています。皆さんも家事の短縮や効率化につながるものがありましたら、是非投稿してみてください。
1人1人の影響は小さいかもしれませんが、みんなが取り組むと「チリも積もれば山となる」で、大きな影響になります。
ぜひこれらの活動を参考に、世界を持続可能にしていきましょう!
また、Sustty-noteのサイトでは、SDGsに関わる様々な情報を掲載しています。宜しければぜひご参考にしてください。
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2020年台は、今後の地球の持続性における分水嶺であり、この数年のアクションの変化が、今後の地球の住みやすさに劇的な変化をもたらします。
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